屁のつっぱりは要らんですよ! -立川談吉さん-

それにしても、調べれば調べるほど訳が分からなくなる言葉だ。ゆでたまご先生が「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ。」と、言っていたのも頷ける。(ってか、この掛け合いがそもそも天才的じゃね!?)
本日2012年11月10日「シェアする落語」に参加してきた。記念すべき第1回目は立川談吉さん。3席お噺してくれた。演目は孝行糖/つるつる/黄金餅。孝行糖とつるつるは初めて聴くお噺。黄金餅は色々な方がお噺になるのを聴いたことがある大好きなお噺の一つ(心のなかでガッツポーズ)。前から2番目、その距離ほんの2m程でしょうか。ちょっと手を伸ばせば届きそう。こちらの動きもダイレクトに跳ねっかえるので見ている側も緊張。なので、「楽しかった!!」と手放しに安心して言うのも何だか違和感があり、ちゃんとベストな状態で聴けてたかしら?って不安になる。孝行糖の前半「気になっちゃった」と談吉さんもおっしゃっていましたけど、だぶん皆も集中してなかったし気になっていた。そんな距離。
もちろん私はこの方に注目しているんですが、その理由は私と同い年だからですw。お誕生日が12月14日とおっしゃっていまして、私は今日(11月11日)が誕生日なので完全に同級生ですね。だから気になるんです。しかも、私の大好きな談志師匠の最後の愛弟子で、師匠の最期を看取った1人。きっと沢山良い物をもらって蓄えてる人だと思う。
談志師匠や周りの方に「誰にも似てねぇなぁ。」って言われたり「スペシャルだぜ。」って言われたりしているのを聞くと私と同い年の噺家さんが行く行くは誰にも似てない、単なるコピーではない、談志師匠から授かったモノを自在に操る日が来るんだ。ってぞくぞくするの。まだ分からないのに何だか勝手に誇らしい。だから一緒に、見ていたい。
色んな方が言う「リズミカル」「前のめり」「唄うように」「朗らかに」とても分かるけど個人的にその判断は保留にしたい。だってGRAPH(シェアする落語の会報誌?)にも書いてあったけど談吉さん全然自信無さ気だもん。落語が好きな青年なんだもん。落語を演っているんですよ落語が好きで。好きな気持ちと、落語を大切に大切にして丁寧に対話したいって姿が分かるもん。私の落語の知識なんて薄っぺらいけど、談吉さん見てるとそういう感じがする。
何でそこまでそんな風に思うのかって言うと、きっと私自身の社会的フェーズと少し似ているからって事があると思う。私は単なるOLだけど自分に仕事をくれた社長や仕事を教えてくれた上司に自分の工夫や自分で作り上げて報いることができたかと言われたら、そんなことまだまだで、ただ真似するしかない。動くしかない。ベストパフォーマンスを願うしかない。そんな気持ちを勝手に談吉さんに投影しているんだと思う。
自分で自分を褒められないように、談吉さんも褒められない。きっと褒めても自分ではまだ違うって思ってるはず。
「シェアするなら褒めろ。」と言われたのに褒めない宣言とは何事か!って感じなんだけどw。でも、めちゃくちゃ応援してる。今日の孝行糖もつるつるも大好きになった。黄金餅には談志師匠も見えてドキドキして、やっぱりまだまだ楽しみだよッ。ってなった。こうやって書いてみると談吉さんに励まされてるんだね、私は。
最後に、今日初めて「つるつる」っていう演目を聴いていて思ったのだが、談吉さんの色っぽいお噺をもっと聴いてみたいなぁ。今のどストレートなところに色っぽさねじ込んだら、結構気持ち悪い衝撃があると思うんだよねw。いやらしい談吉さん見てみたいわ。
なんつって、色々好き勝手生意気言ってごめんなさい_(._.)_また会いに行きますね。