はやぶさのラストショットが皆を感情的にする理由は?

はやぶさのラストショットを遅ればせながら今日初めて見た。

すげぇー!って思って、なんかすっごい可愛い。と思った。ドキドキしたし、綺麗だと思った。
色んな人も感動していた。

でも、ずーっと見てると、なんで機械が、組み込まれたシステムを機械的に起動させてシャッターを押した。っていうだけの写真にこういう感情を持つんだろう。って疑問が湧いてきた。
絵としては被写体が写りきらずに半分切れてるけど、それが妙な味というか、個性になっていて、写真の絵としては確かにユニークで変わってる。本当にそういう(意図せず表現できた)技巧的な部分のことで感動しているのかな?違うよね?それは影響してるけど全部じゃないよね?

確かに「最後らしい写真」という気持ちは少なからずある。
でもそれだけでなぜそんなに感動するの?

何を求めてるんだろう?
最後ってことに何か希望を感じてる?
技術者の人の努力が感じられるから?
技術者に感情移入してるのかなぁ。


でも技術者の人もすごいし、注目されてるけど皆「はやぶさ」自身のことが大好きみたい。
それは何だかぬいぐるみを可愛がって、名前を付けて、友達にしている時に似ていると思った。
それが無くなったらすごく悲しいの。単に綿の塊に一定の位置に顔を感じさせる、もしくはそれっぽい擬人化された物にすぎないのに。
はやぶさ」が帰ってきた。=「ぬいぐるみ」のお友達が帰ってきた。みたいな。
7年間のJaxaの人のモチベーションを疑似体験してるのかな。
写ってた物が本当に地球で、宇宙だったからかな。
地球は写ってたけど、その周りには本当はなにがあったんだろう?
もしこれが暗闇だけを写してたら、もしくは月とか地球以外を写してたら?きっと気持ちは違ったはずだよね。やっぱり写ってた物が地球だったからということはある。

そういう前提条件を持ってあの写真を見るってだけでこういう気持ちになるのかな。
そして「はやぶさ」があの瞬間に撮った事に意味はあるのかな。

色々考えすぎてバカな思い込みをすることが多いけど、きっとこれも考えすぎで、
きっと自分がいいと思ったらそれは間違いなくいいんだ。
はやぶさ」が地球にレンズを向けて撮影した。それを送ってきた、それが私たちの目に触れた。それだけ。